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Y!mobile/UQモバイルと他の格安SIMは何が違う?お得なのは?サブブランドのメリット・デメリットを解説。




大手携帯会社が展開する格安SIM

Y!mobileはソフトバンクが運営

Y!mobile(ワイモバイル)はソフトバンクが展開する格安SIMです。猫と豪華キャストのCMで知ってる人も多いはず。

UQモバイルはKDDIグループが運営

UQモバイルはKDDIグループのUQコミュニケーションズが展開する格安SIMです。UQ三姉妹のCMで知ってる人も多いはず。

サブブランドの格安SIM

Y!mobileとUQモバイルは、ソフトバンクブランドやauブランドを展開する会社のサブ的なブランドという意味で「サブブランド」と呼ばれています。

サブブランドの格安SIMと、普通の格安SIMには違いがあります。サブブランドのメリット・デメリットを紹介します。

サブブランドのメリット

抜群の知名度・ブランド力

ソフトバンクやKDDIは資金力が桁違い。知名度やブランド力がその辺の格安SIMとは比べものになりません。ブランド力があると、「格安SIM」というちょっと得体の知れない商品でも安心して乗り換えやすくなります。

通信速度がとても速い&安定

ソフトバンク/KDDIは通信設備を自社でソフトバンク/auを展開しているだけあり、そのサブブランドであるY!mobileやUQモバイルも通信速度かなり速いです。ソフトバンク/auと通信速度を比べても遜色ありません。

他の格安SIMは昼12時台は通信速度が遅くなりがちですが、Y!mobileとUQモバイルは速さを維持します。

大手携帯会社と似たプラン

「データ容量」+「10分かけ放題」がセットになったプランで、大手携帯会社と近いです。大手携帯会社は「10分かけ放題」でなく「完全かけ放題」ですが、基本構造は同じ。

完全通話かけ放題が使える

格安SIMでは基本的に「10分かけ放題」ですが、Y!mobileは「完全かけ放題」を提供しています。通話は長い人はおすすめ。

「10分かけ放題」とは?
「1回あたり10分以内の通話であれば何度かけても無料」というサービス。10分を超えた場合でも通話料金は10分を超過した分しか発生しません。格安SIM各社で月額850円くらいで提供してます。

ショップ(店舗)がある

Y!mobileとUQモバイルは、街中にたくさんのショップ(店舗)があります。他の格安SIMでもショップを置いてるところはありますが店舗数が全然違います。

サブブランドのデメリット

通話かけ放題セットされてるので、通話が少ないなら割高

Y!mobile/UQモバイルの主要プランは、「データ容量」+「10分かけ放題(UQは5分かけ放題)」がセットになった料金で外すことはできません。

データ容量は「3GB/9GB/21GB」から選べます(Y!mobile/UQモバイルともに)。

他の格安SIMは、「10分通話かけ放題」は月額850円ほどで、加入しなくてもOKです。一方、Y!mobile/UQモバイルは「10分かけ放題」がセットになったよって、「通話かけ放題」がいらいない人には割高になります。

「10分かけ放題」に入らない場合、10円/30秒で通話料がかかります。

主要プランは2年縛り

Y!mobile/UQモバイルの主要プランは”2年縛り”になります。無料で解約できるのは2年後の2ヶ月間のみ。その2ヶ月間に解約しないと、次の無料解約はまた2年後。この2年間のサイクルが延々と続きます。2年サイクルの間で解約すると9,500円かかります。

2年縛りは大手携帯会社と同じ仕組みで、2年に一度の更新月を意識してないとなかなか無料解約できないです。

2年目から料金が高くなり、3年目からデータ量も少なくなる

Y!mobile/UQモバイルは、2年目から月額料金が1,000円ほど上がります。そして、3年目からは月に使えるデータ容量も減少します。

Y!mobileとUQモバイルのプランはほぼ同じなので、今回はY!mobileの「スマホプラン S(3GB)」を例にとって説明します。

Y!mobileのスマホプランは S(3GB)/M(9GB)/L(21GB) とあります。

Y!mobile/UQモバイルのプラン概要

Y!mobileの「スマホプラン S」は「3GB/音声通話SIM/10分かけ放題あり」のプランです。

  利用期間 容量 月額料金
スマホ
プランS
1年目 3GB 1,980円
2年目 3GB 2,980円
3年目
以降
2GB 2,980円

上表のように、2年目は料金が変わり、3年目は使えるデータ量が少なくなります。

 1年目は確かにお得

1年目は「3GB/音声SIM/10分かけ放題」で1,980円。これは相場より安いです。

他の格安SIMだと2,450円が相場なので。

10分通話かけ放題/3GB/音声SIMの比較
Y!mobile(1年目) 1,980円
他の格安SIMの相場 2,450円

 2年目以降は相場より500円ほど高い

しかし、2年目からの料金は2,980円と、逆に相場より500円ほど高くなります。

10分通話かけ放題/3GB/音声SIMの比較
Y!mobile(2年目) 2,980円
他の格安SIMの相場 2,450円

 3年目は金額そのままでデータ容量が減る(実質値上げ)

3年目からは金額は同じですが、データ容量が1GBマイナスになります。

このように、長く使うとどんどんお得度が減るプランなので注意が必要です。

10分通話かけ放題/2GB/音声SIM
Y!mobile(3年目) 2,980円
10分通話かけ放題/3GB/音声SIM
他の格安SIMの相場 2450円
Y!mobileのプランを例にとりましたが、UQモバイルも10分通話かけ放題が5分通話かけ放題になるだけで、基本は同じです。
ニノくん
どんどんお得度が減るし、お得な1年目だけ使ってやめても違約金9,500円がかかるなんて…、微妙じゃないですか?
ハルオ
それでも大手携帯会社よりずっと安いし、通信速度も他の格安SIMより速いからね。

品質で選ぶならアリって感じかな。

 他の格安SIMなら定額で使い続けられる

他の格安SIMで、同じ条件(3GB/音声通話SIM/10分かけ放題あり)で使う場合は下表の通り。
金額が変動せず同じ金額で使い続けられるので、わかりやすいです。

格安SIM 音声SIM
/3GB
通話
かけ放題
月額
合計
楽天
モバイル
1600円(3.1GB) 850円 2450円
mineo 1510円 850円 2360円
IIJmio 1600円 830円 2430円
LINE
モバイル
1680円 880円 2560円
OCN
モバイル
ONE
1800円 850円 2650円
BIGLOBE
モバイル
1600円 830円 2430円
NifMo 1600円 830円 2430円
イオン
モバイル
1580円(4GB) 850円 2430円

「KDDI(au)とソフトバンクは格安スマホを展開するのか?

KDDIやソフトバンクはどうして自社の携帯ブランドである「au」や「SoftBank」があるのにわざわざ格安スマホブランドを別に作るんでしょう?

ハルオ
理由はいくつかあると思いますが、1番は大手携帯会社→格安SIMへの乗り換えが、かなり増えてるからだと思います。
ニノくん
大手携帯会社といえど、格安SIMの存在は無視できないと?
ハルオ
そうだね。

格安SIMへ乗り換える流れは止められないから、せめて自分たちのブランドに乗り換えてもらおう、という狙いじゃかな。

ニノくん
なるほど。仮に「ソフトバンク→Y!mobile(ワイモバイル)」と乗り換えても、ソフトバンク全体で見ればお客さんを流出してないですもんね。
ハルオ
Y!mobile(ワイモバイル)の方が安いから売上は落ちるけど、お客さん自体を他社に流すよりはマシってことかな。

ABOUTこの記事をかいた人

通信・放送系およびIT系の会社で格安スマホやWiMAXなどの企画を6年ほど経験し「格安スマホって革命的」と感じた一方で「みんなまだ全然使ってない…」ことも実感し、当サイトを立ち上げました。 「格安スマホ検討中の人」の参考になったら幸いです。