まず、スマホには高速通信と低速通信がある
スマホというのはネットができますよね。そこで、まず説明しなければならないのは、スマホでネットをする際には2種類の通信方法があるということ!それは「高速通信」と「低速通信」です。
詳しく解説すると…
■高速通信とは?
普段、スマホでネット検索をしたり、動画を見たりする時はなにもストレスなく使える時は、そのスマホが高速通信をできているからです。
スマホにはデータ容量といものがあって、これはネットをするためのガソリンの様なものなんですが、そのガソリンが十分あるうちは高速通信でサクサクネットができる、というわけです。
例えば格安SIMなどの「3GBプラン」というのは、1か月で3GBのデータ容量(ガソリン)を使える、という意味なんです。
この辺をわかりやすく書いた記事は以下になりますので、よかった参考にしてみてください。
■低速通信とは?
高速通信でサクサクネットをしすぎたり動画をみすぎたりすると、月末にネット検索などが急に遅くなることがありませんか?それはデータ容量(ガソリン)が尽きて、低速通信に変化したからなんですね。
データ容量(ガソリン)を使いきってしまうと、通信速度(ネットの速度)は急激に遅くなります。
いまだと、高速通信は速い時で20Mbpsくらいでますが、低速通信だと200Kbpsくらいに下がってしまいます。
高速通信=20MbpsはKbpsに直すと20,000Kbpsってこと。
要するに低速通信になってしまうと、 ネットの速度(サクサク具合)が「高速通信20,000Kbps」→「低速通信200Kbps」と100倍も減速してしまうわけです。
そうなると、インスタグラムやYouTubeなどは読み込みにめちゃくちゃ時間がかかって、ろくに使えなかったりするわけです。
■低速通信にはメリットもある
けれども、低速通信には悪いことばかりではなく、メリットもあります。
まず、低速通信はあくまで通信速度が遅くなるだけで、「ネットができないわけじゃない」ということ。
そして、「低速通信はデータ容量(ガソリン)を使いきった状態でもネットができる」という点。これは言い換えれば「低速通信はネットをするのにデータ容量(ガソリン)を必要としない」ということです。
これらを総合すると、低速通信とは「遅い通信速度でネット使い放題」の状態とも言えるわけなんですね。
格安SIMなら「高速通信」と「低速通信」を切り替えられる
高速通信と低速通信の違いを説明したところで、つづいては「大手携帯会社と格安SIMにおける”低速通信”の位置づけ」を解説したいと思います。
■大手携帯会社は高速通信を使い切らないと低速通信にならない
大手携帯会社(ドコモ・au・SoftBank)の場合は、データ容量(ガソリン)を使い切ると、そこで初めて高速通信から低速通信に変わる設計になっています。自分の好きなタイミングで切り替えることはできません。
■格安SIMは高速通信と低速通信を任意で何回でも切り替えられる
一方で、格安SIMの場合はデータ容量(ガソリン)が残っていて高速通信ができる状態でも、自分の意志で低速通信に切り替えたり、また高速通信に戻したりすることが可能な設計です。
先述の通り、低速通信は200Kbpsと遅い通信速度になりますが、メールやLINE、ニュースサイトをみる程度は余裕でできます。なので、そうしたアプリを使う時は 低速通信でデータ容量(ガソリン)を節約して 、YouTubeのような重たいアプリを使う時は高速通信に切り替えるという使い方が可能なわけです。
こうしたことから、 格安SIMでは低速通信のことを「節約モード」 なんて言ったりもします。
節約モード(低速通信)へ切り替えられる格安SIMは?
ほぼすべての格安SIMで節約モードを使えます。高速通信はいざという時だけ使って、あとは節約モード(低速通信)で使っていれば、データ容量は1GBくらいのプランでも十分1ヶ月間を乗り切れます。
格安SIM | 機能 |
IIJmio | クーポンスイッチ |
mineo | mineoスイッチ |
楽天モバイル | 高速通信オン/オフ |
UQmobile | 節約モード/高速モード |
DMMmobile | 高速データ通信ON/OFF |
※その他格安SIMでもほとんどが切り替え可能です。大手だと切り替えできないのはLINEモバイルくらいでしょうか。
■実際に節約モード(低速通信)に変更してみる…!
節約モード(低速通信)は格安SIMごとに名前が違いますが、どの格安SIMも無料の専用アプリダウンロードすれば、簡単に高速・低速を切り替えできるようになっています。
節約モード(低速通信)でも使えるアプリ
低速通信でも使えるアプリは、実はけっこうあります。ざっと以下の通りです。
■低速通信でも使えるアプリ
Twitter、Facebook、メール(添付ファイルなし)、ネット検索(ブラウザ)、LINE、ニュースアプリ、家計簿アプリ、radiko、音楽ストリーミングアプリ など
■高速通信の方がいいアプリ
YouTube、Netflix、インスラグラム、Googleマップ、ツムツム(その他ゲーム)など
まあ、通信が混み合ってて低速通信がさらに遅くなる時間帯もあったりすから、一概には言えないけどね。
まとめ
このように、節約モード(低速通信)をうまく使うことで、データ通信量(データ容量)はかなり節約できます。毎月、月末頃になるとデータ容量が足りなくなって、通信が遅くなって困ってる…という方は、ライトなアプリを使うときは節約モード(低速通信)にするといいかもしれません。