元格安SIMの企画担当者が思う、格安SIMを選ぶときの6つのポイント。




格安SIMを選ぶ前に知っておいてほしいこと

格安SIMは1000社以上
でも、主要どころは10社ほど

格安SIMは現在総務省に届け出がでてる所だけで1,000社以上あると言われてますが、主要格安SIMとなると10社前後です。

具体的には、UQモバイル、Y!mobile、IIJmio、OCNモバイルONE、楽天モバイル、mineo、LINEモバイル、BIGLOBEモバイル、イオンモバイルなどです。

主要格安SIMは、基本的な使い勝手には差がない

はじめに身も蓋もない事を言ってしまうと、主要格安SIMは、月額料金・通信速度・サポートについては、どれも大きくは変わりません。
主要どころは運営会社も大手で、安心して使えるのでこの点も心配ないです。

なので基本的な使い勝手で選ぶなら、正直フィーリングで決めても問題ないと思います。

独自サービスで違いがでる

格安SIMは、基本的に電話とネットのサービスなので各社サービス内容が似てきてしまいます。

なので、どの格安SIMも自分たちの色を出すことに必死です。
そのため、格安SIMによっては一定のユーザー層に響く様な独自サービスを展開してます。

そうした独自サービスで自分にあった格安SIMを選ぶのもアリです。

格安SIMを選ぶ際の6つのポイント

①企業としての安心感、大手かどうか
重要度:

これはけっこう大事です。格安SIMは競争が激しいので、急にサービスを終了するブランドもあります。

なので、長く使い続けたいならある程度、名の知れた大手格安SIMの方がおすすめです。

また、大手格安SIMはマイナーな格安SIMよりも資金力がある(=事業として黒字化してる、または黒字化する見込みがある)ので、設備増強などを定期的にやって、通信速度が安定してることが多いです。

現状だと、IIJmio、楽天モバイル、mineo、BIGLOBEモバイル、OCNモバイルONE、LINEモバイル、UQモバイル、Y!mobile、イオンモバイルあたりは安心して使える大手格安SIMだと思います。

②通信速度の安定感、使い心地
重要度:

通信速度は速さよりも安定感が大事です。瞬間風速的な通信速度が出ても、それが1日を通して速くないと意味がありません。

目安は1Mbps

スマホでネットをする際は1Mbps以上でてれば特に問題なく使えるので、例えば常時10Mbps以上の速度がでる月額料金が高い格安SIMより、常時1Mbpsでて料金が安い格安SIMの方が良いです。

昼は0.3Mbps以上が目安

とはいえ、通信速度が安定してる格安SIMでも朝8時台、昼12時台、夜18時台はどうしても通信速度が遅くなります。

そのため、朝8時台、昼12時台、夜18時台は0.3Mbpsくらいを目安にするといいです。それ以外の時間帯は1Mbpsでているかを基準にするといいでしょう。

通信速度の基準

朝8時台、昼12時台、夜18時台は0.3Mbps以上あれば、まあ良し。

それ以外の時間帯は1Mbps以上あれば良し。

通信速度をいかに安定させるか、は格安SIM会社の腕の見せ所

通信品質をいかに保つか、は格安SIM各社の方針で違いがでます。

通信速度はイメージで言えば「道路」。

会員数(車の台数)×帯域幅(道路の広さ=車線数)で決まります。

走ってる車の台数に比べ、車線数も多ければ
→空いてて速度が速くなります。

走ってる車の台数に比べ、車線数が少なければ
→渋滞して速度は遅くなります。

現在の会員数(車の台数)と帯域幅(道路の広さ)は適切なバランスを保っているか、保っていない場合はいつ帯域幅(道路の広さ)を広げるか、は格安SIM各社の判断になります。

このジャッジをしっかりしてる格安SIMは通信速度が安定します。

“儲け”と”品質”のバランスを見ながら通信速度を安定させる必要がある

ただし、帯域幅を広げるには、相応のコストが掛かるため、不用意にバンバン帯域幅を広げることはできません。なので、収益性(事業者側の立場)品質(消費者側の立場)のバランスも考慮しないといけないのです。

一応、このバランスをうまく取れてるなあ…と私が感じるのは、老舗のIIJmio、mineoあたりですかね。
大手キャリアの資金力が無い独立系の格安SIMでありながら、いい感じに2つを両立させてる気がします。

③キャンペーンのお得さ
重要度:

格安SIMを選ぶ時に、キャンペーンはぜひ活用した方がいいです。キャンペーン期間中に申し込んだ方が実際お得です。

しかし、キャンペーンを軸にして格安SIMを選ぶのはおすすめしません。
キャンペーンは永続的にお得になるわけではないからです。

例えば、申込時の特典で4,000円分お得になる格安SIMがあっても、月額料金が他社より200円高く設定されてれば、2年使えばそれ以降は200円安い他社の方がお得になっていってしまいます(月額200円の差×2年=4,800円)。

そのため、通信速度をまずは見極めて、使い勝手が問題なさそうだなと思う格安SIMをいくつかピックアップしてください。そのなかから、キャンペーンが魅力的な格安SIMを探すのがいいでしょう。

④偏った使い方をする人は、自分にあった独自サービスがあるかもチェック
重要度:

格安SIM各社、自分たちの特徴をだすためにいろいろな工夫をしています。以下、一例を紹介します。

mineo 毎月1GBまで無料で引き出しせる「フリータンク」(余ったら寄付もできる)
楽天モバイル 速度制限時も動画が見られる速度が出る「スーパーホーダイ」プランがある
BIGLOBEモバイル YouTube、Abema TV、音楽ストリーミングアプリ等のデータ消費ゼロで速度制限時も見られる=カウントフリーになる「エンタメフリー・オプション」がある
LINEモバイル インスタグラム等のSNSがカウントフリーになる「コミュニケーションフリープラン」がある

⑤端末セットがほしいなら、端末の安さも大事
重要度:

格安SIM各社でSIMとセット購入できる端末を売ってます。

大手キャリアで売ってるSIMロックが掛かったスマホと違い、SIMフリー端末といって、基本的には大手キャリアでも格安SIMでもなんでもそのまま使える便利なスマホです。

実は同じ機種でも、格安SIMによって価格が全然違います。機種によっては1万円〜2万円くらいは余裕で差が出ます。

ざっくり安い順に言えば、OCNモバイルONE→IIJmio→楽天モバイル→BIGLOBEモバイル→mineo→Amazon、LINEモバイル、家電量販店、といった感じです。

OCNモバイルONEは端末が投げ売り状態で激安で買えますが、人気の3GBプランは月額料金が他社の相場より200円くらい高く設定されてるので、長く使うと結局トントンになっていきます。

⑥アフターサポート
重要度:

アフターサポートは、個人的にはあまり重視しませんが、「スマホとかってよくわからない」という人は結構気になるところだと思います。

格安SIMは基本的にショップが無いと思ったほうが良い

大手キャリアに比べると、格安SIMはショップものすごく少ないです。そもそもショップを構えてない格安SIMも多いです。

そのため、基本は自分でネット検索で調べて解決するパターンがメインになります。

“自分で検索”を手助けしてくれるユーザー間のコミュニティサイトもある

自分で検索して解決するのが難しい気がする人は、mineoではユーザー間同士で質問&回答しあえる「マイネ王」というサイト(Yahoo知恵袋のmineo版といったイメージ)を運営してるので、mineoを選んで活用するのもアリです。

チャット問い合わせはスピーディーに不明点を解決できるので、活用した方が良い

また、格安SIM各社でい今や当たり前となった、チャットサービスを使うのもアリです。

格安SIMの公式サイトに行くと画面右下に出てくるチャットサービスを活用すれば、オペレーターに無料で直接聞けます。

格安SIMよっては、チャットサービスが時間帯によりAIの自動回答になる場合もあるので注意しましょう。

格安SIMの電話問い合わせは基本的に繋がりにくいので最終手段にする

それでも解決が難しい場合は、電話問い合わせをしましょう。

電話問い合わせは混み合ってる時間帯だと繋がるまで時間がかかる所がほとんですが、辛抱強く待てば繋がります(混み合ってる時間帯だと20分〜30分くらい待つ)。
空いてる時間帯(10時〜11時、14時〜16時とか)を狙えばすんなり繋がる事も多いので、うまく活用しましょう。

どうしてもわからないなら、ショップ運営をしてる格安SIMで契約する

最後に、どうしても不明な点が解決できない場合は、ショップ運営をしてる格安SIMにして、わからないことがあった場合はショップに聞きに行くのがいいでしょう。

楽天モバイル、イオンモバイルは店舗数が多いので、検索してみると家の近くにあるかもしれません。

また、mineo、LINEモバイルなども家電量販店にカウンターが入っている事が多いので、チェックしてみましょう。

ただし、ショップ運営してる格安SIMでも新規受付のみ対応で既存利用者の問い合わせには限定的な格安SIMもあるので、注意がいります。

問い合わせの流れ

ネット検索
チャット問い合わせ
電話問い合わせ
店舗問い合わせ

大手の格安SIMなら、どの格安SIMもサポートに大差は無い気してます。ただ、各社微妙に色はあるので紹介するとこんな感じ。

格安SIM名 サポート内容
LINE
モバイル
利用者はLINEアプリのトーク機能でオペレーターに問い合わせ可能。友だちとLINEする感覚で聞けるので便利。
LINEモバイル公式アカウントを友だち追加しておく必要あり。
ふつうに電話問い合わせもある。
mineo マイネ王というmineoの運営するサイトで、スタッフブログやユーザー間のQ&Aコーナーなどがあり、情報共有・情報交換がなされている。
ふつうに電話やメール、チャット問い合わせもある。
楽天
モバイル
電話やメール、チャット問い合わせ以外に、楽天モバイルショップが全国にある。
格安SIMの中では相当ショップ数が多い方。
BIGLOBE
モバイル
電話やメール、チャット問い合わせがある。
IIJmio 電話やメール、チャット問い合わせがある。
OCNモバイル
ONE
電話やメール、チャット問い合わせがある。

おすすめ格安SIMの総合評価

IIJmio

企業として安心感
通信速度の安定感、使い心地
キャンペーンのお得さ
端末の安さ
アフターサポート
総評
IIJmioは全体的にバランスがいい、優等生タイプの格安SIMです。
業界関係者から見てもIIJは技術力が高いので、通信速度の安定感は問題ないです。
端末代もOCNモバイルONEの次、業界2位くらいで安いです。
1番の特徴は家族利用に最適化されてる点。大容量でデータシェアができたり、家族間通話が安くなります。

mineo

企業として安心感 s
通信速度の安定感、使い心地
キャンペーンのお得さ
端末の安さ
アフターサポート
総評
mineoは独立系の格安SIMではかなり頑張ってる方、成功してる方だと思います。ゆえに、急に消えたりすることはないと思います。
格安SIMは基本的にサービス内容が似てしまって差別化が難しいですが、mineoは稀有な例で独自サービス(フリータンク、マイネ王等)で差別化できてます。
マニアックな話ですがau回線も2パターンあり、3キャリアのスマホでもSIMロック解除しないでそのまま使えるスマホが1番多く、「そのままで乗り換えられる」というプロモーションも成功の要因のひとつでしょう。

楽天モバイル

企業として安心感
通信速度の安定感、使い心地
キャンペーンのお得さ
端末の安さ
アフターサポート
総評
楽天モバイルはキャリアの仲間入りになる格安SIM。会員の伸び率もすごいし、楽天会員にはポイントが貯まりやすい作りになってるので、多くの楽天会員が利用してる格安SIMです。
楽天モバイルの月額1%のポイントが毎月貯まります。楽天カード利用者なら1%→2%で貯まります。
楽天市場での買い物時も常時ポイントは+2倍、さらに楽天カード利用者なら+4倍貯まる様になります。
スーパーホーダイといって、データ容量を使い切っても最大1Mbpsと動画が見れる速い速度で使えるプランが人気で、新規の85%が選択してると楽天は発表してます(19/3時点)。
楽天モバイルは店舗数も全国に増やしてるので、サポート体制も整ってきてます。
今後の立ち位置は「サポート、通信速度は大手キャリア並だけど料金は大手キャリアより安い(格安SIMよりちょっと高い)」というイメージでしょうか。
端末セール中だとスマホがかなり安く買えます。

BIGLOBEモバイル

企業として安心感
通信速度の安定感、使い心地
キャンペーンのお得さ
端末の安さ
アフターサポート
総評
BIGLOBEモバイルはYouTube見放題の「エンタメフリー・オプション」が1番の特徴です。
音声SIM×3GB以上だと月がう480円で加入できます。データSIMだと月額980円で加入できます。
YouTube、Abema TV、音楽ストリーミングアプリ、radikoなどがカウントフリーになるのでデータ消費はゼロになり、かつ速度制限時も対象アプリは高速通信で使えます。
BIGLOBEモバイルはKDDIグループになった頃から通信速度の安定感が増した印象があります。
私もメインスマホで使ってますが、かなり使い勝手は良いです。現状なにも不満はありません。
キャンペーンのお得度はかなり高いです。ほぼ常時やってます。月額割引が長期間続きます。

UQモバイル

企業として安心感
通信速度の安定感、使い心地
キャンペーンのお得さ
端末の安さ
アフターサポート
総評
UQモバイルは、格安SIMの中でトップ(レベル)の通信速度です。auと変わらない速度を出し続けてます。これはUQモバイルの方針でしょう。
正直、速度が出すぎなくらいの格安SIMで、もうちょっと遅くてもいいから少し値下げしてくれると1番良い…といった感じです。
UQモバイルはかけ放題セットのプランがメインで、他の格安SIMと同じ条件で比べると月額が500円くらい高いイメージ。
少ないですが「かけ放題セット」じゃないプランもあります。
かけ放題じゃないプランは、3GB・無制限(速度上限500Kbps)、の2種類しか選べませんが、3GBプランは他社より80円ほど高い程度で爆速を使えるので実はコスパが高いです(UQモバイルはあまりプッシュしてないですが)。

ABOUTこの記事をかいた人

通信・放送系およびIT系の会社で格安スマホやWiMAXなどの企画を6年ほど経験し「格安スマホって革命的」と感じた一方で「みんなまだ全然使ってない…」ことも実感し、当サイトを立ち上げました。 「格安スマホ検討中の人」の参考になったら幸いです。